厚生年金・国民年金制度には一定のメリットもありますが、同時にデメリットも存在します。年金制度は、老後の生活を支えるために重要な制度ですが、以下のようなデメリットも存在しています。
1. 将来の支給額が不確実
日本の年金制度は、少子高齢化の進行に伴い、将来的な支給額が不確実であるという問題を抱えています。特に、現役世代の負担が増えている一方で、年金を受け取る高齢者の数が増加しているため、年金の財源が圧迫されています。
- デメリット: これにより、今後年金支給額が減少する可能性があり、老後の生活費が年金だけでは賄えなくなる懸念があります。
2. 受給開始年齢が引き上げられる可能性
日本では、年金の受給開始年齢が段階的に引き上げられています。現在、厚生年金の受給開始年齢は原則65歳ですが、今後の高齢化社会に対応するため、さらに受給開始年齢が引き上げられる可能性があります。
- デメリット: これにより、年金を受け取る時期が遅くなることで、必要な時にすぐに年金が受け取れないという問題が発生する可能性があります。
3. 受給額が低い可能性
年金の受給額は、個々の加入状況に基づいて計算されます。特に、収入が低い期間や、非正規雇用期間が長かった場合、将来的に受け取る年金額が少なくなる可能性があります。
- デメリット: 低い年金額では、老後の生活費を十分に賄うことが難しく、生活水準の低下を招く可能性があります。
4. 年金制度の複雑さ
日本の年金制度は複雑で、国民年金、厚生年金、企業年金、個人年金など、複数の年金が絡み合っています。どの年金にどのように加入し、どれくらいの額を受け取ることができるのか、理解しにくい部分が多いです。
- デメリット: 複雑な制度のため、加入者自身が年金の仕組みを十分に理解していないことが多く、将来の年金額に対する不安や誤解が生じることがあります。
5. 自己責任が大きくなる
年金制度が将来的に不安定になると予測される中で、老後の資金を年金だけに頼るのはリスクがあります。多くの専門家が、年金以外の貯蓄や投資を勧めていますが、それには自己責任が伴います。
- デメリット: 年金だけに依存することが難しくなると、自分で貯蓄や資産運用をしなければならず、その管理には知識や時間が必要となります。
6. 年金制度の変更や改革による不安
政府は年金制度を持続可能にするため、定期的に改革を行っています。しかし、改革が進むたびに、支給額や受給条件が変更されることがあり、これにより加入者に不安や不満が生じることがあります。
- デメリット: 制度変更に伴う不安定さや、将来の年金受給額の見通しがつかないことが、生活設計を難しくする原因となります。
7. 長寿リスク
日本の平均寿命は長いため、長寿リスク(予想以上に長生きして年金が不足するリスク)が高くなります。年金は基本的に月々の支給額が一定であり、長生きすればするほどその額では生活が困難になる場合があります。
- デメリット: 受け取る年金額が一定であるため、長生きすることで逆に生活資金が不足する可能性があります。
8. 高齢者と若年層の負担の不均衡
少子高齢化が進む中、現役世代が年金の負担を支える構図が続いています。これにより、現役世代、特に若年層にとって年金保険料の負担が大きくなり、経済的な圧迫を感じることがあります。
- デメリット: 若年層が年金制度に不信感を抱くことや、将来的に年金を受け取ることができるか不安を感じることがあります。
まとめ
年金は老後の生活を支える重要な制度ですが、少子高齢化や経済環境の変化により、将来に対する不安やリスクも存在します。特に、支給額の不確実性や年金受給年齢の引き上げ、複雑な制度などのデメリットがあり、これらに対する準備や対応が必要です。年金制度の将来に不安を感じる場合、個人での貯蓄や投資も重要な手段となります。
我々若い世代は年金を納めるとトータルでは絶対に損する。けど、自己破産した際に回収されない資産であり、個人事業主で破産リスク抱えてる人はiDeCoなども一緒にやることをお勧めするぞい。
コメント